ミャンマー・ヤンゴンの喧噪

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事前に読んだ本によれば、ヤンゴンは、他の東南アジアの都市と比べて、静かで夜が寂しい町だと書いてあった。
でも、私が見たヤンゴンは、静かとか寂しいとかで表されるような町ではなかった。

ヤンゴンの町中は、常にたくさんの人々が行き交い、数々の屋台が通り沿いをうめつくし、日が暮れてもまだ賑わっている。
通りを走る車は、たいして何でもない状況で、ビービーとクラクションをならしまくる。

時々、どこからともなく、男性が「ウリリャー!ウリリャー!ウリリャー!」「ブワッ!ブワッ!ブワッー! とか謎の言葉を連呼しながら、ものすごい大声で叫んでいるのを耳にした。
最初は一体何事かと思っていたけど、あとで、これはバスの車掌さんたちの声だということを知った。

おそらく、どこ行きのバスなのかが人々にわかるように、行き先を叫んでいるのだと思う。
バスが出発してから目的地に着くまでの間、ずっと叫びっぱなしなんだろうか。過酷な仕事だな……

ヤンゴンには、インドから来た移民が多いので、ヒンドゥー教やイスラム教徒も多い。
なので、イスラム教の礼拝の時間帯になると、攻撃的なまでに大音量のアザーンがスピーカーから流される。
また、何を話しているのか、何の宗教の関係かよくわからないけど、時々、明け方からスピーカーで何かをしゃべっている声が、町中に響き渡ることもあった。
とにかく、一日中何かの音でうるさい。

ある日夜遅く、宿の共同スペースで他の国の旅行者たちと会話を交わしていたとき、突然窓の外から「ガッシャーーン!!」というものすごい音が聞こえた。
もともと人一倍ビビリな私は、当然ビクぅ!!となったけど、他の国の人たちは平然としている。

横に座っていたネパール人の男性は、にっこり笑ってこう言った。
この国にいるなら、このくらいのことは普通だと思わないと。
まったく、そのとおりだと思った。

一体どこが、「静かで寂しい町」だ……。私が滞在した場所が悪かったのかな〜〜。

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