タイの“親日映画”の名作「クーガム」を観に行ってきた

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おとつい、プーケット市内の映画館に、いま大人気のタイ映画「クーガム」を観に行って来た♪
映画館のチケット売り場には長蛇の列ができ、会場は満員!

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「クーガム」は、第二次世界大戦中のタイが舞台で、日本兵の青年コボリ(小堀?)とタイ人女性アンスマリンの悲恋を描いたストーリー。
タイ人は誰でもこの物語を知っていて、多くのタイ人にとって、日本人といえばこの物語のヒーロー「コボリ」を思い出すらしい。
小説が原作となっていて、これまでに何度も繰り返し映画化・ドラマ化されている、タイで国民的人気を誇る作品。

日本人がたくさん登場して、日本語のセリフも多いと聞いたので、観に行ってみたんだけど。
そうはいっても、映画の大半で話されている言葉は、やっぱりタイ語。
タイ語のセリフの半分も聞き取れなかった私は、話の筋をちゃんと理解できていたのかもあやしい……

そんな私に、この映画が面白かったとか良かったとか、そういう感想を言う資格は無いんだけど (´Д`;)
でも、言葉が分からないなりにも、充分楽しめたと思う。
どんどんとストーリーに引き込まれていったし、古い時代のタイのノスタルジックな風景がとても美しく、最後は、悲しい結末に涙ボロボロ泣いてしまった〜 (TдT) ウゥ…

私と同じように、館内のいたるところから聞こえる、観客のすすり泣き。
一緒に観に来た友人は、泣き過ぎで頭痛を起こしていた。
でも、ラストの悲しいシーンはややくどくて冗長気味で、正直「いや、もういいっスよ……」とちょっと思ったかも。
タイの人、メロドラマ好きなのかな?

この映画を観て一番強く印象に残ったのは、なんといっても、コボリ青年の魅力だと思う。
誠実で礼儀正しく、優しくて一途、愛する女性を勇敢に守る日本男児。
日本語なまりのタイ語が愛嬌がある、やや天然ボケキャラ。

コボリ役を演じていたのは残念ながら日本人ではなく、タイ人イケメン俳優ナデート・クギミヤさん。

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劇中では、「日本人が話す下手なタイ語」を、上手に真似していた。
日本語のセリフの方は、うまくは無かったけど、とりあえずちゃんと日本語に聞こえる発音だったと思う。

それにしてもこのぶっとい眉、彫りの深い濃い顔立ちは、やっぱり「タイ人」って感じ。日本人っぽくはあまり見えない。
日本人にも、たまにこういう濃い系統の顔の人がいるので、全否定はできないけれど。

ナデートさんは、いまタイの女性に、一番人気があると言われている俳優さんらしい。
TVや雑誌の表紙でよく見かけるので、今までは顔と名前だけ知ってるって感じだったけど、この映画見てちょっと好きになったかも……カッコいいっす (´∀`*)

調べたら、なんとまだ21歳!? どうりでお肌ツルツルのはずだ。
この若さでこの男っぽさ、色気……驚き。
日本では、残念ながら近年絶滅しつつあるタイプかも〜

さて、映画の中でヒロインの女性アンスマリンは、様々な事情を抱え、コボリを冷たくあしらい続ける。
それでもアンスマリンを一途に思い続け、優しく接し、ときには命を呈して彼女を守るコボリ。

そんなコボリの姿は、「こんな素敵な外国人男性に、こんな風に一途に愛されてみたい」という、タイ人女性の憧れが投影されている気がする。
だから、こんなにもこの作品が大人気なのかなー、と。
完全に「女性向け」と言うか、男性にはあまり好まれないストーリーかも、と思った。

私個人的に衝撃を受けたのは、「ああ、タイでも空襲があったんだなー……」ってこと。
サイレンとともに防空壕に逃げ込む様子は、日本の映画等でよく見る光景とまったく同じだった。
第二次世界大戦中、タイは日独伊側を支持していたということも、はじめて知った。
その当時、タイがどのような情勢だったかなんて考えたこともなかったので、色々と考えさせられた。

クライマックスの爆撃を受けるシーンで、今にも絶命しそうな戦友に向けて日本兵の一人が言った「俺も後からすぐに行く、先に靖国で待っていてくれ」っていう台詞が、とても印象的。
旭日旗が、でかでかと掲げられていた場面もあったし。
タイ以外のアジアの国の映画では、ちょっとあり得ない演出かも、と思う。

とにかくこの作品は、最初から最後まで、ものすごい「親日」な映画だった。
架空の人物だけど、コボリの人柄の魅力は、タイでの日本人の好感度アップに非常に貢献しているのではと思う。
日本人のキャストもたくさん出てたし、劇中、アンジェラ・アキさんの「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」をはじめ、数々の日本人アーティストの曲が流れ、映画を盛り上げていた。

タイの人たちが、どれだけ日本に対して好意的な印象を持っているか、この映画を観るとわかると思う。
日本でも上映するのかな〜 ぜひ上映してほしいな。


最後に。

映画の詳細なストーリーについては、説明すると長くなりそうだったので、省きました。

興味のある方はこちらでご覧ください。(※80〜90年代に作られた映画版の紹介と、原作小説のあらすじです)

http://page.freett.com/privateaffair/thaikobori.htm

http://www.mekong.ne.jp/books/localwriter/040201.htm

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